セルフ動機付け
動機付け面接とは、なにかを遂行したいという動機を強くし、両価的な気持ちを目標行動に動かしていくための面接技法です。
自分の中の気持ちとセルフ面談しながら、ダイエットへの気持ちを推し進める事とします。よって、面接者(地の文)と、来談者(「」)を一人二役で行いながら、ダイエットへの動機付けをしていきます。
ーーーー第一回 ダイエットしたい理由ーーーー
ダイエットしたい理由はなんでしょうか。
「何より自分に自信を持ちたい。」
今は自分に自信が持てていない。。。
「たしかに。何をやっても中途半端で、うまく成功できた、おもうとおりにコントロールできた、という感覚がない。」
なにかをコントロールすることで、自分への自信となる。
「自信を持ちたい、その気持ちはとても強い。」
ダイエットして、みんなに痩せたねと言われたり、女の子にモテたりすると、きっと自信になるかなって。
「その通り。女の子にモテたいのもたしか。」
ほかにダイエットして、よくなるだろうな、ということは?
「ダイエットして、お腹の肉がへれば、まぁうごきが良くなるかなぁと」
動きというと、例えばしゃがむときにお腹がつっかえるとか
「そうそう、あとは仰向けの時になにか腹部に重量感を感じるとか」
足が綺麗に組めない、とかもありますかね
「ありますねー。足を組んで、足先をさらに足首にかける、あれをしてみたいな、と思ったことがあります」
いいですね、あの足の組み方はたしかに太ってるとできないですよね
「そうなんです。やってみたいw」
いままでダイエットに成功したことは
「あります。大学生時代に、友人とダイエット勝負をして、勝った方が焼肉を奢ってもらう、みたいなのがありました」
それで、勝った。
「そうです。6kgぐらいは落とせたかなぁ。」
だから、やればできるかな、っていう思いがある。
「ええ、昔できたんだから、いつかできるだろう、と思っていました。でも今この通りなんで、またできるぞ、と自信を持ちたいんです」
その時のことを思い出して、まずなにをしたらいいと考えていますか。
「その時は食事記録をしっかりととっていました。〜〜、~~kcalなどもしっかりと書いて。手元に常にメモがありましたね。」
まずは食事の記録ですね。ほかにしていたことはありますか
「あまり思い出せないのですよね。他人と競っていた、というのもかなり強い点かと思います。」
まけずぎらいで、人に勝ちたいと思うと、ダイエットでも頑張れた
「そうですね。5000円近くの焼肉を奢ってもらうのは、まぁかなり嬉しい出来事だったので」
いまでも、何かご褒美があればうまくモチベーションのキープができそう
「うーん、そうですねぇ。2ー3万円ぐらいのなにか欲しいものを用意して、目標達成で買う、というのはいいかもしれません。ただいまあまり欲しいものっていうのがこれと言ってないのもあって。。。」
金銭的、物質的なものより、勝ち誇れるとか、優越感、みたいなのが優先度高い感じ。
「そうですね。痩せて、なんかちやほやされたいんでしょうね、ほんとのところは」
今はちやほやされていない?
「うーん、されてない。。。されてないと思います。モテはしませんし。」
痩せて、ちやほやされたい。
「ええ、痩せて、ちやほやされたいw」
なるほど。では、この程度で一旦まとめましょう。今日は痩せたい気持ちについてしっかりとお伺いできました。自信がないけれど、痩せるという行為が達成できれば、自分への自信につながるだろうと。体も動かしやすくなるだろうし、ちやほやもされるかな、と。食事記録が成功の鍵で、ご褒美作戦、というのもありかな、と考えていらっしゃる。次の面接でも、ダイエットがよりしやすいように気持ちをお伺いできればと思います。
「ありがとうございました。」